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No Takarazuka No Life

「阿弖流為-ATERUI-」 千秋楽でした

昨日は宝塚星組、日本青年館公演「阿弖流為」千秋楽でした。
原作となった小説「火怨 北の耀星アテルイ」作者の高橋克彦先生が初めてご観劇されていました。
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宝塚でも星組で、しかも礼真琴さんでの公演でなければ私は原作小説を読み切れなかったと思います。
お芝居が終わった今、もう一度読み返したいくらい、原作のファンになりました。
純粋で、熱くて、まっすぐで、涙もろくて。人の心に熱いものを呼び覚まさせる主人公阿弖流為。
下巻は辛すぎて、先を読むのが本当に辛かったけど、どの登場人物も男気に溢れ、魅力的なのです。
蝦夷の誰に感情移入しても泣くしかない、久しぶりに出会った小説でした。

阿弖流為のまっすぐな姿、熱くて涙もろい姿が主演の礼真琴さんの勢いと、若さと熱さにぴったり合っていて、共演者の方々の熱い演技と、このカンパニーに選ばれた下級生たちのひたむきな姿勢と使命感が絶妙にリンクして、連日たくさんのお客様に感動をお届けする素晴らしい作品となりました(いや、私出てないくせに偉そう目線、すみません)。
ダンス・殺陣・映像・音楽とどれをとってもたった3週間ではもったいなすぎる公演です。この公演に、まさに命を削って取り組まれた出演者のみなさんに心からの尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

日本に実在した人物、阿弖流為。
この作品に出会わなければ、「阿弖流為」にここまで興味を持つこともなかったと思います。なにがご縁を運んでくるか分かりません。
私はこの夏、阿弖流為に出会えて良かったです!

あー、もう私の夏は終わった。例えるなら、夏の甲子園が終わったくらいの寂しさです。

新 日本青年館はこの先も宝塚の公演が続きます。
8/29からは雪組 彩風咲奈さんの「CAPTAIN NEMO(キャプテンネモ)」が、
10/7からは花組 柚香 光さんの「はいからさんが通る」が。

その頃には、おトイレ少ない問題やら、動線悪い問題やらは解決するのでしょうか。。

礼さん、こけら落とし公演の大役、お疲れ様でした!!